【スケート部だより】W杯第5戦ハーマー大会・世界距離別選手権大会報告【辻麻希】
日頃より開西病院スケート部に温かいご声援をいただき、誠にありがとうございます。当部所属 辻 麻希より報告書が届きましたので以下に掲載いたします。
W杯第5戦ハーマー大会・世界距離別選手権大会報告
2月1日(金)〜3日(日)にノルウェーのハーマーにてW杯第5戦、2月7日(木)〜10日(日)にドイツのインツェルにて世界距離別選手権大会が行われましたので報告させていただきます。
【W杯第5戦ハーマー大会】
2月2日(土) 500m 38秒24 8位
【世界距離別選手権大会】
2月8日(金) 500m 37秒85 7位
2月9日(土) 1000m 1分16秒29 18位
世界距離別選手権が今シーズン一番大きな大会ということもあり、1月24日よりドイツ・インツェルにてすでに合宿を行っていました。年が明けてから試合がなかったということもあり、もともとはキャンセル予定だったW杯第5戦にも500m一本だけ出場することで派遣してもらい、レース2日前にハーマー入り、一日だけ練習してレース、そして次の日には再びインツェルに戻るというとてもハードなスケジュールでした。案の定思っていたよりも身体の動きも鈍く、出だしから少し動きが重い感じもありましたが、最後の100mはかなり粘りのあるレースが出来ました。これならあと一週間でうまく合わせられるなと思える良い刺激と感触を得られたレースでした。
インツェルに戻り、世界距離別へ向けての最終調整。キレも出てきてとても動きも良く、感触もすごく良かったのですが、レース前日練習の最後に、悪くなっていた氷に足を取られて転倒、マットに激しく激突し、呼吸が出来なくなるほどの衝撃とともに首の鞭打ちと上半身が硬直、本当に次の日のレースは終わったと思いました。焦りと少し諦めのあった私でしたが、コーチやトレーナーさんやドクターが即座にありとあらゆる手段で対応してくださり、ベストの状態とは全く言えませんが、何とかレースが出来る状態の身体にはなりました。脚はすごく調子が良いのに上半身が動かない、そんな状態でしたが、何とか入賞することは出来ました。しかし、表彰台のタイムまで僅差だったのと、今までにないくらいドンピシャに調子を合わせられていたので、前日の転倒した自分を本当に恨みましたし、本当に悔しかったです。でも本当に奇跡的にレースの二日間だけは硬直していた上半身も動かすことが出来ていたので、周りのスタッフさんたちのおかげだと本当に感謝しかありません。しかし、皆様に良い報告が出来ず本当にすみません。もちろん試合が終わってからは、レースでフルに動かした影響とアドレナリンも切れたせいかバッキバキのロボットみたいになっていましたが、レースから一週間が経った今はかなり回復し、今週末(2月23日〜24日)にオランダのヘレンベーンで行われる世界スプリント選手権へ向けて調整中です。どうやらレースの観戦チケットは完売のようなので、スケート王国の満員の観客の前で、世界距離別で力を発揮出来なかった分、最高のレースが出来るよう、存分に楽しみたいと思います。次こそは皆様に良い報告が出来るよう、転倒には気をつけます。
スケート部 辻 麻希
いつもたくさんの応援ありがとうございます。今後とも開西病院スケート部 辻 麻希をよろしくお願いいたします。